授業が終われば
部活へ急ぐ
毎日この繰り返し
裕太先輩は主将。
憧れのプレーヤー。
この人みたいなプレーをしたくて
毎日頑張ってるんだ。
頑張ればいつか実る
そう信じて。
今日も部活へ行こうとした時
「拓也。」
陸に呼び止められた。
「なんだよっ。」
「藤木さんが呼んでる。」
「は?」
「藤木さん。隣りのクラスの。
その子がお前を呼んでんの。」
教室の後ろのドアをみると
藤木沙織らしき
女の子が一人立っていた。
俺はしぶしぶ近付く。
「何か様?」
「あなたが永岡くん?
いきなりごめんね。あたしは藤木沙織。
今大丈夫かな?」
藤木沙織と名乗る子は
色が白く細く
クリっとした目が印象的で
少し頬を赤らめて話始めた。
「何?」