その夜、ベッドに入り、ぼんやりと窓の外を、カーテン越しに見ていた―
きっと、キューピッドは、私以外の人たちの力にもなってるんだわ。
だから、お忙しくって、こちらからは送信できないのね。
恋人がほしいと願っている、
恋に悩んでいる女の子は、いっぱいいっぱいいるもんね。
私よりもっともっと悩んで、切ない恋をしている女の子たちを救ってあげてね。

―自分以外の誰かの恋のことで、私は初めて願った。
確実に私の性格は変わりつつあると思いながら、瞳をとじた。