どれどれ、◎か。嬉しい!
〈恋人がいる人は、何かをプレゼントすると前進します。〉
なんだ、私には、関係ないじゃん。
大きなため息をついて、コーヒーを飲んだ。

私の部屋は、今までは、かなり散らかっていた。
綺麗にしたって、彼氏が来るわけじゃなし…
この「どうせ…」という気持ちが膨らむのに、比例するかのように、部屋は散らかっていった。
でも、いつだったか、YELL MAILで
【用意周到】などと言われ、いつ誰が来てくれてもいいように、と綺麗に片付けた。
ほんとうに可愛らしい部屋で、今では、楽しみながら、飾り付けたりするようになった。
ハート型クッションを抱え、雑誌を見ているこのワンシーンは、充分にドラマに使える。
そして携帯が鳴り、あっ、〇〇君(彼氏の名)からだ!となって話は進んでいく。

でもこれは、ドラマではないので、そうはいかなかった。