中学生くらいの男の子がふたり、やってきた。男の子ふたりか。可愛い。中学くらいだもんね。「あのさ、俺彼女に、ペアのものあげたいけど、この辺りのは高いな、でもペアがいいしな」「キーホルダーなら安いじゃん、おまえでも買えるよ、こういうのって、気持ちの問題だし」そうそう、なかなか良いこと言うねぇ。確かに気持ちの問題だよ。幸せな彼女…
“!!!”待って!落ち着くのよ、まどか。彼女にペア?しかと聞いたわ、この耳で。なんで、中学生が私の夢をいとも簡単に叶えてるのよ!まだ十代のしかも前半よ!?その代わり彼らからみれば、私はおばさんになってるはずだけど。
私はその場を去った。こっちでは、何?口論!?なに泣いてんのよ?よくわかんないけど、私には羨ましい。いわゆる痴話喧嘩のひとつでもしてみたいわよ!と思った。