コンパはいつもの居酒屋ではなく、すごくいい感じの洒落たレストラン&バーだった。
ただ騒ぎ、酔って大変なうちにおわりをつげるコンパではなく、間接照明が恋のムードを醸し出していた。
さすが、相手は、一流企業ね。この五名のなかの誰が私の彼になってくれるのかしら。
自己紹介が始まった。みんな、静かに聞いてる。これはいいわ。名前で茶化したりしないのね、頭のいい方は。私だって、普段のコンパでは、変な名前がいたら、笑っちゃうけど、今日ばかりは、この雰囲気の中、笑うことはしない。
例え、左から2番目の素敵なタイをしてらっしゃる方が、
田中文左衛門ですと名乗ったとしても…