「まったく、幸せそうな顔して。子供みたい」


雪乃はフフッと笑って、京介の頬や鼻に触れる。

日焼けした肌。

整った眉。

筋の通った高い鼻。

私の名前を呼ぶ、唇。



京介という男を改めて見る。



大きな背中…。

肩や腕も、こんなにがっしりしてたっけ…。



いつもこの腕が私を包んでくれている─。



雪乃は、愛おしいような、少しだけ恥ずかしいような、そんな気持ちになった。