京介を出来るだけ端に移動させ、部屋の電気を消し、ベッドへ入る。

ベッドの中が、京介の体温であたためられている。


「さすがは人間湯たんぽ…」

雪乃はまた小さく笑う。


京介の体温。

京介の匂い。

京介のすべてに包まれているような心地よさ…。




幸せ。




この時が自分にとっての至福の時だと思う。