それはお前のセリフじゃねぇ。
俺のセリフだって。
泣きながら暴走した志月は
イブ限定のカクテルを片っ端から飲み干し……
――『おえぇぇぇ……っ』
クリスマスに、
二日酔いなった志月の介抱をして
もう、最悪。
思い出したくもねぇ。
――でも、今年もきっと。
“そっち”のパターンで
進んでいってる気がする……
「プレゼント、何がいいかな」
そんな話題で盛り上がっていた、クラスの女子たち。
そんな会話を耳にする度に
小さなため息を
ひとつずつ、吐き出してきた。
……このままじゃ
そんなため息は増える一方だ。