「ん……」
クタッと俺の胸に体を預けるのは……美桜。
「俺の名前――覚えてたんだ?」
笑みを含ませた声で聞いてみるとコクッと静かに頷いてくれた。
に、しても――
本当に、小さいな……。
口には出せないけど、……小学生みたいな、あどけなさがあって。
細いお腹に、そっと腕を滑り入れる。
そのままギュッと抱き締めると。
「今日は、泊まってって」
長い髪をかき分けて耳を探す。
ソレは容易に見つかってしまって甘い吐息と共にささやきかけた。
「や……っ」
「ちょっ…、可愛い声出さない」
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