さらけ出された首筋には、長い黒髪が張り付いていて――。 口では表せない、外見からは想像できない色気がにじみ出ているような気がして……。 「……やっ!――…い、で…」 やっぱり、ここにも――赤い痕。 小さい声で、抵抗の言葉を零しながら 顔を背けられてしまった。 “触らないで” 男に触れられるのが、 ――…怖いんだろ? あの怯えた目が、瞳が…… そう言ってる。