いや、待てよ―― “美桜” 確実に、確定した訳じゃ――… 「えっと、ね……」 3人いたその中のひとりが、周りの視線を気にしながら口を開く。 「――…来い」 「……ちょっ、なんだよ」 志月の制服の襟(えり)の部分を、強引に掴んで引っ張る。 今度は、俺から 本棚の物影へと連れ込んだ。 口元に人差し指を立てながら、例のテーブルをじっと見つめる。