こちらを振り返った志月の表情は俺が予想していたモノとは

……まったく違っていた。




「……やべぇ」

おそらく、ニンマリとだらしなく緩む口元を手で隠し


また
向こう側へと振り返ってしまう。


なんだよ……気持ち悪ぃな。




嫌気がさした俺は

身を乗り出して志月がじっと視線を注いでいる方を見てみた。





そこには、大きめ四角いテーブルが綺麗に並んでいる。





―――そのどれもが。






「ちょ、可愛くね?」

「……うっせ。エロオヤジみたいな顔してんな」