よれた服、そのボタンを半ば引きちぎるように美桜の肌を晒していく。
「……っ」
相変わらず、美桜の肌は白くて綺麗で。
ジワリと汗をかいて僅かに赤くなっている肌に余計に欲望を掻き立てられた。
「ちゃ、……んと、聞い…て?」
俺の唇の動きに震えながら、美桜が途切れ途切れに言葉をこぼす。
ゆるゆると持ち上げられた、その白い腕は俺の頬を優しく包んだ。
涙で潤んだ黒い瞳。
その中に、俺が映っているのが見える。
どうしてだろう――?
俺はいつだって、この瞳に見つめられると動けなくなるんだ。
吸い込まれそうなその瞳。
時が、
俺の中の時間が、止まる――…。
その“向こう側”を、知りたくなって。
誘って、誘われて。
深く深く、墜ちていく。