色は2層で、下層が桃のシロップ漬けの薄い黄色

上層がダージリンの紅茶の色。



そう説明してやると。




「お前、継ぐのか?」

ああ、そのつもり。

と、サラッと返してみせた。



下からオヤジの声が聞こえて来て俺はふたつのグラスを部屋へと運んだ。



「うまいだろ」

「……やべぇ」


コクコクと喉を鳴らしながら飲んでいくのは、志月。


――おいおい
そんなハイペースで飲むんじゃねぇよ。

アルコールは入っていなくても、……コイツは、酔う。