志月からもらったチケット。


まだ出来たばかりの新しいお店らしく、ここら辺じゃ1番デカいらしい。


テーブルに並ぶのは、色とりどりのケーキや、デザートに、アイスクリーム。

サラダにサンドイッチ、スープなど甘いモノにも飽きが来ないようにバリエーションも豊富だ。



つい、数十分前。



「全部制覇しようよっ」

目をキラキラ輝かせてそう言い出した美桜。


あんな小さい体のどこに、こんな量のものが入るのか。

美桜は小さな外見とは裏腹に、すごくよく食べる。


それはもう、モンスター並みに。



「お~っ!」

ノリノリに、拳を突き上げたのが志月の運のツキ。


食べても食べても、お皿に盛られるケーキの数々。



「美桜、ほどほどにしろよ」

「うん……」