小さくて可愛らしい声をこぼすと


「甘える未来……可愛い」

そう言って、髪をなでてくれる。


最初は何も喋ってくれなかった美桜が、ここまで変わるなんて……

あの時の俺は思ってなかった。




「――…美桜」

「なぁに?」

肩に乗せていた頭を上げると、消えかかりそうなオレンジ色を映した大きな瞳を見つめる。




母さんが亡くなった訳

オヤジが美桜の母親
咲良さんに惹かれる理由


元バーテンダー
美桜の父親が亡くなった秘密



俺の両親、美桜の両親。