はぁ……、やっぱりこういう反応か。

目が飛び出るんじゃないかって位目を見開きその女生徒を舐めるように見つめて。


その中の数人は、目が血走っている。



「う、…上原美桜で……す。よろしく……お願いします」

ソプラノ音を時々途切らせながら挨拶をしてくれた。

怯えるように宙にさまよわせた視線は――…



「やべっ!」
「可愛すぎだろ~!!」

「俺、運命感じちゃった」


もれなく男子全員のハートを鷲掴み。


っておいっ、誰だよ。

運命感じちゃったなんてほざいてた奴は。


後でシメ……



「未来……っ!」

「美桜さん……?席はそっちじゃ…」

俺を見つけた途端、さっきまで怯えていた表情はスッと消え

安心した笑顔を浮かべて俺の方へと走って来てしまった。



前の席の志月の顔は、


「……」