「おはよー」
「はよ」
「冬休み、どうだったよ?」
冬休み明け、年明け、正月明けの学校。
ガヤガヤとうるさいこの教室は、そんな話題で盛り上がっていた。
冬休み中、志月に会うこともなければ……連絡も取っていない。
去年、クリスマス限定のカクテルの試飲を自らやり、勝手に酔った志月の介抱やら
美桜のプレゼント選びに付き合ってもらったり、本当……それっきりだった。
「アイツ……生きてるのか?」
変な想像が、頭をよぎり始めた。
「……っはよー」
一際、デカい声。
それも、“超”が付く程ハイテンションの。
「いってぇな……」
「悪ぃ、わりぃ」
「テメ、――殺す気か」