これは、悲劇にもなりかねない。 クリスマスイヴに 薄明かりの下 このバーで繰り広げられるのは クリスマスのショーでも、なんでもない。 ……――現実だ。 さあ……どう、出る――? 「ママッ…、なんでキスなんか」 “現実”という名のスパイスで 味付けられたショーの始まり。 ――そう 俺たちの 目の前で見せつけてくれたのは キスシーンだった。