目の前に広がる世界から
目を逸らそうとした俺と


ひるむことなく
飛び込んでいった、美桜。



この違いは
どこからくるのだろう――…


ひとつだけ分かるのは

俺よりも
美桜の方が何倍も強いってこと


――…だけ





「……ママ…ッ!」

「美桜……っ」


――ああ
俺の目に狂いはなかった。

やっぱりあのふたりは
親子だったんだ。


いきなりの娘の登場に、動揺しまくりの母親。