たまらなくなって、そのひんやりと冷えた頬にキスをしたら ――すぐキスするんだから…… なんて言って、頬を膨らます。 こんな小さな幸せが、 この先ずっと降り注ぎますように なんて、ひっそりと願ったのは もちろん美桜にはナイショ。 ギリギリ終電に間に合い、俺の家へと戻る。 衝撃の光景を目にするまで、 あと―――…… 3歩 2歩 1…………… 「―――……あ…」