次の瞬間には、美桜の表情が凍りついていくのが分かった。


それはまるで

“決して見てほしくなかった”


と、冷たい瞳の裏側に隠した


弱くて

脆い部分を見たような……



今まで自分が“必死”に隠してきたものを

他人に見られてしまった。


そんな、瞳の色。




後ろ手で腕を束ねられているようだった。


――あの、オトコに。



よく見ると、
右肩が服から覗いている。


脱がされたのか……?