美桜の残像と重ねては、体が冷たく凍り付いていく。



まさか、“親子”


そんな事、ないよな……?




――『いずれは、一緒に』


そんなオヤジの言葉。


結婚なんてこと――…



嫌な方へ、暗い方へと
思考が繋がれていったんだ。





「今日は忙しいところを悪かったね」

部屋のベランダから、下をそっと覗いてみる。


もちろん、
ちゃんと電気は消して。

その変は、抜かりなく。