電車を降りて美桜の家までの道のりを出来るだけゆっくりと歩く。 もっと一緒にいたい。 このままずっと――手をつないでいたい。 そんな事を思いながら。 美桜も俺とおんなじこと…… ――考えてる? 「……着いた」 美桜が見上げる先には、大きな一軒家。 暗くてよく見えないけど…… 白を基調とした配色で、俗に言う“可愛らしい”家の部類には入るだろう。