俺はチケットを握りしめ、空港へ向かった。

父がスーツケースを携えて待っていた。

「行くんだな」

「うん」

「怪我はもう良いのか」

「大丈夫」

俺はスーツケースを受け取る。

「頑張っていって来いよ」