「悪ぃ、外してもうたわ」

肩のあたりに痛みが走る。

腕を伝って血が流れ落ちていく。

「リスカ癖の悟なら痛さは慣れてるやろ。

ほな、本番な」

足音と、ドアを開ける音がした。

保住の後ろに、誰かが立っていた。

「銃を降ろせ」