智「ある。なきゃ一緒にいれないんだよ。」

男「あぁ?」

智「みんながみんな、同じネジを持ってても意味がない。
一つの物を作るには、同じネジはいくつも必要ないんだよ。
それぞれ、別のネジを持ってて完成する。」

男「意味わかんねぇな。」

和「俺らは、全員性格が違うってこと。
みんな、別の考えを持ってるからこそ、対立したりするでしょう?」

潤「何もかも一緒っていうわけじゃない。
ちゃんと別のネジを持ち合ってるから、一つの物が完成する。」

翔「俺達はお前らとは違う。
連のことを信用してるし、相手の意見も受け入れる。
“好き”っていう気持ちは重なっても、邪魔には絶対にならない。」

雅「“好き”は俺らを強くしてくれる。
見失った何かを、教えてくれるんだ。」

男「何の話してんだぁ?」

智「つまり、」

5「裏切りなんかないし、連を好きってこと。」

5人は、はっきりと迷いなく男達に言い切る。

男「っざけんじゃねぇぞ!!」

リーダーの男が叫び、バットを振り回す。

男「何なんだよ!!!
何が言いてぇんだよ!!
ばかにすんなら、はっきりばかにしろや!!」