ばたばたと守雷は廊下を走って行った。

和「…てか、今日なんなわけ。先生、来過ぎだろ。」

潤「運、わりぃな…。」

やっぱり、今日は運が悪いようだ。
またまた、女性がこちらへ駆けてくる。

「翔くーんっ!!」

翔「!!」

翔が咄嗟に雅音の後ろに隠れた。

雅「翔?」

女性の名前は紅愛(べにあ)。
社会の教師だ。
お色気、No.1だ。
いつも、ミニスカなどを履いていて、男子達に人気な教師だ。
お気に入りは翔で、翔は大の苦手である。
生徒からは紅(くれない)と呼ばれている。

紅愛「翔くんったらぁ!
もう、照れないでよ?」

翔「ふざけんなよ!!
あんたのこと、まじでだめなんだってば!!」

紅「えぇ〜、翔くんのばかぁっ!」

智「先生、翔はばかじゃないよ〜?」

紅「…智くん、いたの。」

智「先生、ひでぇなぁ。」

紅「智くん、のんびりした話し方やめて…?」

智「無理だってば〜。」

紅「っ!!むず痒い!じゃあね、翔くん!」

すすす〜っ、と静かな足音で職員室へ行った。

「あははっ、智すごーいっ!!」

智「まじか?」

「うん!かっこよかったよ〜!」