父「気をつけてな。」

「うん!」

連はすぐに門へと走り出そうとすると…

母「連。」

「なぁに?」

母「自分でも身を守れるように、私からプレゼントをしましょう。」

「へ…?」

母「扇です。
風が力になり、あなたに強いパワーを与えてくれるはずです。」

「扇…。」

母「それで空も飛べます。
連なら上手く、使いこなせると思いますよ。」

「うん!ありがとう!」

連は母様にお礼を言い、故郷を後にした。

「いでよ、飛鳥!」

ぽんっとまたまた、飛鳥登場。

「おかえり、早かったんだね?」

「うん!母様がね、扇をくれたんだよ!!」

「へぇ、扇ね〜。
意外と使い方が難しいんじゃないの?」

「大丈夫だって!」

「…すごい心配。」

「失敬だな!」

「連は、カプセルの住民になるの?」

「ううん。私は遊びに行くだけだよ?」

「そうなの?ほんとに、それでいいの?」

「私はね、ここの世界の人なんだよ。
後悔はしないの。どんなに傷付いても。」