智「時に世界は、人間にすごく悲しい運命を授けるんだ。

不可能なことは、1番世界がわかってるはずなのに…ね。」

翔「不可能なことを可能にしようとして、人間は道を外れる。
自分で今まで進めてきた道を、自ら壊す。」

切なげに二人は言った。

和「人間だって、ちゃんとわかってるんですよね。
でも、行動に移すと何かが違ってしまう。」

潤「違いに気付くと、やり直そうとする。
何度でも、何度でも。」

雅「それが重なって、やっぱり変わっちゃうんだ。
自分の思ってたのと…。」

翔「綺麗に自分の思ってた通りの世界を描いてみると、それが間違いだったと気付くんだ。」

智「人間は1度後悔やどん底にならないと、わからないんだよ。
違った、ってね。」

「…1度、間違える?」

智「そうだよ。
失敗するんだ、絶対に1回は。じゃないと、進むことができない。」

「そう、なんだ。私も、1度どん底に落ちないといけないのかぁ…。」

潤「連は始めっから、どん底だろ。」

「そんなことないよ!」

和「あんたは、後はい上がるだけ。だろ?」

「…そうかなぁ。」