「おぅ、久しぶり。」

二人で微笑み合う。

この少年の名前は翔。
はんぱなく賢い。
五人全員出た時、まとめ役をしてくれる。


「つーかさ、何で俺出してもらえないわけ?」

「ん?別に理由はないけどね、なんとなぁく。」

「…あ、そ。」

「ごめんね?翔の事、嫌いじゃないよ?」

「ははっ!知ってる。」

「よかった!」

門の前へと歩きだし、門の前につくと門番に声をかける。

「すみません。街に入りたいのですが、手続きなどはありますか?」

「いいえ、ございません。ですが、この街は伝統として、この街に遊びに来た方々に、この街の歴史を知ってもらいます。よろしいですか?」

「もちろん。」

「では、ようこそ我が街、トゥロゴへ!」

ギイィィ…と門が開き、門番に見送られ街へと入ったのだった。

「Earth。」

ぽんっと翔が170㎝ほどになる。
見た目はなんとなくだが、賢そう。
爽やか系の紳士みたい。

「ふぅ…。おし、歴史を調べるとすっか。」

「いえっさー!」

「ばか。」

「あはは〜。」

街の中をぶらぶら歩いていると一人の男性に話し掛けられた。