連は涙を流し続ける。
「しちゃいけないお願いをっ、何度も神様にしちゃったのっ!
ほんとにっ、私は天使になんかなっちゃいけない子なんだよっ!
自分で勝手に旅に出てっ、帰ってきたくないなんてっ、勝手過ぎるんだけどっ!」
父「…連、」
「っみんながっ、だいすきなんだもんっ!!!」
5「…っ。」
「ずっと、ずっと!みんなと一緒にいたいんだもんっ!
優しくて、お兄ちゃんみたいな智がだいすきなのっ!
頭が良くて、ちょっと不器用な翔がだいすきなのっ!
元気で明るくて、一緒に遊んでくれる雅音がだいすきなのっ!
ちょっと意地悪で、でもすごく理解してくれる和架がだいすきなのっ!
少し厳しくて、エスコートしてくれる潤瀬がだいすきなのっ!
もうっ、何も望まないからっ!
みんなといれれば、それでいいからっ!
私に旅をっ、まだ続けさせてくださいっ!」
連は一生懸命、頭を下げた。
母「…連、頭を上げなさい。」
「…母、様。」
頭をゆっくりあげると、微笑んでいる両親。
父「連は、そう言うと思ってたよ。
すごく、優しくて、空が大好きな子だったから。」