「私、今まで旅をしてね、たくさん学んだの。
痛いこと、悲しいこと、楽しいこと、不思議なこと。
全部全部、すごく私には素敵なことだった。

でも、何かが違かった。

天使になりたくて、父様と母様を悲しませなくなくて。
すごく必死だったの。

でもね、みんなと一緒にいると、天使にならないで、このまま旅を続けたい、ってそう思った。

それは、私にとっては良いことだけど、父様たちにとっては、すごく悲しいことだから、一度も口にしたことはなかった。

こうやって、天使に認められてすごく嬉しい。

すごく嬉しいんだけど、みんなと離れなくちゃいけない、って思うと…。」

連は静かに涙を流した。

「絶対っ、天使になんなくちゃいけないって、わかってるんだよっ!

みんなとっ、いつか必ずばいばいって、わかってるんだよっ!

でもっ、でもっ、みんなと離れることはすごく嫌でっ!
みんなと一緒に笑えなくなることが、悲しすぎてっ!
何度も何度もっ、神様に助けてって言ったのっ!

こんないけない子だけどっ、みんなと一緒にいたいよって、何度も願ったのっ!」