死にたい…いじめの毎日




朝起きると思い出す。



『ば〜か』


『ドジ』


『近寄ってくんな!!
 どっか行け!!』





夜寝る時に何度思った事だろう……。


『このまま目覚めなければいいのに…』








教室に入ると、みんなの視線が私に向けられる。




席に着くときは誰かが私の足を引っかける。



つい、引っかかって転けてしまってもみんなは


知らん顔。


陰でひそひそ話。


「だっせ〜」


と言って笑う。








――中学1年、3学期終了式の日




家庭の事情で引っ越すことが決まった。




私がいじめられていると知っていて、1年間見て見ぬふりをしていた担任が言った。




「家庭の事情により、今日で中川さんが引っ越すことになりました。」








周りの反応は言うまでもない。



HR中にもかかわらずひそひそと笑い声。



みんな嬉しそうに、にやにやしながら私の方を向いてくる。







そもそも、なぜいじめられるようになったかと言うと…








クラスの女子のリーダー的存在である大橋麗奈と私の好きな人がかぶっていたことがあった。



麗奈はなかなかその子と隣になれなかったので猛アタックしていた。



私は席が隣になったことが多く、ちょっと仲がよかった。








私はいつも友達3人で行動していた。




麗奈がいつも一緒にいる、というより引き連れている友達と一緒に私の前に来て言った。


「ちょっと話があるんだけど来てくれる?」



私はうなずいて、友達にちょっとトイレ行って来ると言って麗奈について行った。




そこから始まった…。










「理沙!!岡田君とちょっと仲いいからって調子のってるとどうなっても知らないよ!?」



え?


麗奈?



麗奈、何考えてる?



麗奈ってそんな性格だった?