死にたい…いじめの毎日




もう、どうしたらいいのかわからなかった…。



どうして私がこんな目に……?



岡田君が好きだっただけなのに……





その日から私は、いつも、何をしていても1人だった。



休憩時間もいつも1人……



学校なんか楽しくない……



いじめがひどくなってくる……





死にたい………








そう思い、何度もカッターナイフを手にとった。



でも、1回も傷つけはしなかった。





『命を自分で傷つけることは絶対にしてはいけない。それを誰より、おじいちゃんが強く思っていますよ。』



おじいちゃんの法事のときにお坊さんが言った言葉。








その言葉が私を支えてくれた。



もし、その言葉を聞いていなかったら……



私は、もう、とっくに傷つけていた……。



そして、


私は、もうここにいない……。








引っ越し当日



当然、私を見送ってくれる人なんて1人も来なかった。



来たとしても、おもしろがって来るだけ…。



そう思っていたけど、1人も来ないって寂しい…。



せめて、おもしろがってでもいいから来てほしかった。









―新しい家に着いた。



新しい家は隣の県。



家って言ってもアパート。




前住んでた所より、田舎。



自然がきれい。



空気がきれい。



鳥の鳴き声が聞こえる。




いい場所だと思った。








今日から新学期。



今日から新しい学校。



新しい友達、できたらいいな…。



もう、いじめなんて嫌だ…


もう、私を傷つけないで…


そんな事されたら、私…


生きていけない。








学校に着いて職員室へ向かう。


コンコン…


「失礼します…。」


「は〜い。
あっ!!中川さん?」


「中川です。」








職員室で用事を済ませて教室へ向かう。





キーンコーンカーンコーン…



「今日からこのクラスに転入してきた中川さんです。」



「初めまして、中川理沙です。隣の県から引っ越して来ました。1年間、よろしくお願いします。」

『よろしく〜』








「じゃあ…後ろの空いている席に座ってください。」


私は、軽く会釈をして席に着いた。


隣の席の子が


「私は、美優。
よろしくねっ。」


って話しかけてくれた。



「よろしく」