「いいけど、別に…。
ってか、そんな改まって言うか?」
咲貴君は、笑う。
「…いや…、そのねっ…。
友達が、友達だって…。」
あれ……?
「ちがた、友達がまずは友達が友…?」
ん……?
「友達が…友達からで…、」
「…お前の友達がまずは友達からって?」
「そうっ!!」
「馬鹿だな、お前。」
「あいてっ…。」
でこぴんされた……。
「名前なんだっけ?」
咲貴君が言う。
……名前も知れてなかったのか…。←
「神木雨芽だよっ。
神様の神に、黒木君の木に雨の雨に…芽の芽っ!!」
「…おま…、めちゃくちゃだな…。」
咲貴君がまた笑う。
それにつられて、私も笑う。