「みんなで乗ろかー。」

壱の提案に莉央が賛成した。



でもあと一人いる。


智哉は浮かれない顔をして空を見上げていた。



莉央が壱にプッシュしている間に私は智哉に話しかけた。



「なんで空見てるの?」



智哉は空を見上げたまま呟く。



「ちっぽけだよな、俺らって。」