終わりに近づいて、


壱と莉央が付き合っていることに気がついた。



お揃いの指輪をしている。



「ねぇ、智哉。あれ見て。」


智哉は笑って頷いた。



「良かったじゃん。」


そして智哉は私の手を握り締めた。



「これで気にしなくてよくなるな♪」



気付いていたんだ。