守るためになら生きていける。



君は一人じゃない。


智哉はもう孤独なんかじゃない。



悲しみに溺れなくても


もう、いいんだよ。




「智哉も、このお腹にいる赤ちゃんも私が守るから。」



智哉はうつむいた。


そして言葉を重ねた。


「守られてばっかじゃん・・俺。



 俺も守るから。お前のことも赤ちゃんも。」