『もしもし?』



智哉の声がして



私は話そうとしたけど


胸がいっぱいになって言葉が出なかった。




『澪だよな?・・どこにいんの?』




一生懸命声を絞り出して答える。


「うん。・・・家。」



『んじゃあ行くから、待ってて。』