「海行こう。」


俺はヘルメットを澪に渡して言った。



海なんてなんてベタなんだ・・。



でもこれくらいしか思いつかない。


冷たい風をきって走る。



後ろに感じるぬくもり。

これをきっと人は幸せというんだ。



海が見えてきた。


「うわぁー、海だ♪」


澪の声が響く。


俺はゆっくりと澪を降ろした。