「まぁ、そういうとこですかね。」


俺は先生に背を向け歩きながら言った。


ドアノブに手をかける。


『けれどしっかり薬は飲みなさい。あと――。』


何度も繰り返されてきた言葉。


けど今日は軽く受け止めらる。


「わかってますよ。無理はしませんから。」

俺はそう言って


受付で待っていてくれた澪の横に座った。



「どうだった?」


澪が心配そうに聞く。


「大丈夫だった♪」

俺は薬を受け取って言った。


薬・・前より少ない。

良くなったからかな。

最近些細なことで喜んでしまう。