智哉は私を抱きよせた。


かすかに苺みるくの匂いがした。



智哉がそこにいることの証明のように。



「絶対治す。澪と生きていきたいから。」


智哉は力強く言う。


智哉は死なない。



私が死なせない。


一緒に歩いて行くんだから。