「智哉・・。」


「ん・・?」



私はゆっくり問う。


「智哉には未来がないって・・どういうこと?」




智哉は表情を変えない。



そのまま私のほうに視線を移して


淡々と話し始める。



私たちを包み込むように


雪が降ってきた。