クッキーを差し出すと一度だけ私を見て


クッキーに視線を戻した。



「これ・・俺に?それとも壱に渡しとけばいい?」



「智哉が貰って。」



智哉がうつむく。


「・・・・まじで。」



少しトーンの上がった声で言う。



「さんきゅ。んじゃあ。」


顔を赤らめて智哉は笑った。