冬って終わりって気がする。


まぁ一年の最後なんだけど。


それとは別に悲しくなったりして。



「俺さー・・・今の彼女と別れようと思うんだ。」



屋上の床に座ってから智哉がゆっくりと言った。



いつものことなんだ。



こうやって私に相談する。



相談相手の私が智哉に想いを寄せてるなんて。



きっと智哉は知らない。