公園に人気はなくて、雪あかりと小さな外灯でうっすら明るい公園に足を踏み入れる。
「どうしたの?」
亜矢をベンチに座らせて、俺も隣に腰を下ろした。
「これ、やるよ」
紙袋から取り出したものを亜矢の首にかける。
「今日のお礼」
「……え?何で?」
「いつも寒そうなんだよ。もっとあったかい格好しろよ」
首にグルグルまいた、薄いピンクのマフラー。
さっき、プレゼントを買った時に一緒に買ったんだ。
「こんなの、もらえないよ!さっきご飯だっておごってもらったのに!」
慌てる亜矢を見て、ふっと笑った。
反応が、想像通りだったからな。