「さっき、悠斗君の携帯番号聞いとけば良かったってすっごい後悔したんだ…。
ごめんね。怒んないで?お詫びになんかおごるよ」
あ?なんで俺がおごってもらうんだよ。反対だろ?
「なんで俺が亜矢におごられなきゃなんねーの?俺が付き合ってもらったんだから、俺がおごるのが当たり前」
軽く亜矢の頭を叩いて歩き出す。
「090XX147702」
「え?」
「俺の番号。今すぐかけて」
亜矢の慌てる姿につい口元が緩む。
携帯番号聞くのにどんだけ時間かかったかな。
「なんか食いに行こう。亜矢」
「…うん!」
亜矢の嬉しそうな顔を見てるだけで、こっちも嬉しくなるんだ。