「ねーちゃんはお前にはやらん」


「…お前は亜矢の親父か?優太」


優太は不愉快そうな顔で問題集を閉じる。


「悠斗…大事なねーちゃんには幸せになってもらいたい俺の気持ちがわかんねーの?」


んなの、知るか。


「隼人、お前ちゃんと二人を見張ってただろうな?悠斗のヤツ、ねーちゃんになんもしてねーよな?」


急に話をふられた隼人はビクッとしてる。


「も、もちろん!悠斗は亜矢ねーちゃんに指一本触れてなかったぞ」


…嘘が下手だぞ。隼人。