「優太は亜矢に過保護だからな。扱いずらいったらないんだ。いつも俺を目の敵にしやがって…」
そう言ってても、二人が仲がいいことは知ってる。
でももし…二人が仲が悪くなったら、悠斗君はもう家に来なくなるのかな。
私達の唯一の接点は、優太だけだから…。
そんな事を考えるようになった自分に驚きながら、私は家までの短い道のりを悠斗君と帰った。
家のそばまで行くと、悠斗君は立ち止まって言った。
「…優太に見つかったらうるさいからここでおしまい」
名残惜しそうに離した手。
私の右手にぬくもりがなくなって、ちょっとだけ寂しく感じた。
私、少しだけ、
日曜日が楽しみになってるかも知れない――…。